オフィスネットワークの不具合でお困りの方へ!主な原因と対策について紹介します!
こんにちは!クレスコ・デジタルテクノロジーズのk.kです。
日々の業務の中で『またWeb会議がフリーズした…』『ファイルのダウンロードに時間がかかる』など、ネットワークの不調を感じることはありませんか?
本記事では、オフィスで発生するネットワークトラブルの主な原因と対策や、簡単に実施できるセルフチェックについてご紹介します。
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目次[非表示]
- 1.オフィスで発生する主要なネットワークトラブル
- 2.トラブルの主な原因とその対策
- 2.1.原因① 回線の問題
- 2.2.原因② ネットワーク機器、LANケーブルによるトラブル
- 2.3.原因③ 無線環境の問題
- 2.4.原因④ 通信制御やセキュリティ機能の影響
- 3.トラブル発生時のセルフチェック
- 3.1.PCやスマホなど接続デバイスの再起動
- 3.2.他のデバイスでも同じ問題が発生しているか確認
- 3.3.ネットワーク診断ツールでの確認
- 3.4.有線接続に切り替えて問題が解決するか確認
- 4.トラブルを未然に防ぐために
- 5.まとめ
- 6.引用元
オフィスで発生する主要なネットワークトラブル
まず初めに、オフィスで発生しやすいネットワークトラブルについてご紹介します。
Web会議の音声や映像の乱れ
ZoomやTeamsなどを利用したWeb会議中に音声が途切れたり、映像が乱れたりする問題は、多くの企業で発生しています。特に、大人数が同時にWeb会議を実施し、大容量のデータ通信が発生すると、こうしたトラブルが起こりやすくなります。
クラウドサービスや業務システムへの接続不良
OneDriveやBoxなどのクラウドストレージサービスや、Microsoft 365やSalesforceといった業務システムへの接続が不安定になり、データのアップロードやダウンロードが遅くなるケースも多く存在します。また、頻繁な接続断やログイン遅延といった問題が発生することで、業務効率の低下につながる恐れもあります。
無線接続の不安定さ
オフィスで発生するネットワークトラブルの中でも、特に多いのが無線の問題です。(例:Wi-Fiがつながらない、通信速度が遅いなど)
しかし、一口に「無線の調子が悪い」といっても、特定の場所だけ接続しにくい、移動中にネットワークが途切れる、同じフロアでもデバイスによって接続状況が異なるなど、発生する事象はさまざまです。
無線電波は目に見えないため、原因の特定や復旧が難しく、トラブルが長引くケースも少なくありません。
以上のような経験をしたことのある方は多いのではないでしょうか。
次章では、このようなネットワークトラブルの主な原因とその対策についてご紹介します。
トラブルの主な原因とその対策
原因① 回線の問題
インターネット回線が混雑し、帯域が不足すると通信速度が低下することがあります。
特にテレワークやWeb会議が増えると、回線にかかる負荷が大きくなります。
また、その他にもプロバイダー側の障害が原因となる場合もあります。
対策:
- 混雑状況を確認するため、異なる時間帯に通信速度の測定を行う。
- 利用時間帯をずらし、ネットワークの負荷を分散させる。
- トラフィック状況を確認し、契約中の回線プランを見直す。
- プロバイダーの障害情報を定期的に確認する。
補足:
通信速度の測定には、Cloudflareなどのスピードテストツールを利用しましょう。
Internet Speed Test - Measure Network Performance | Cloudflare
通信速度の目安:
- オンラインミーティング:30Mbps
- メールなどテキストのやり取り:10Mbps
- ファイルの共有など:50~100Mbps
原因② ネットワーク機器、LANケーブルによるトラブル
ルータやスイッチ、LANケーブルなどの老朽化による処理能力の低下や、故障がトラブルの原因となることがあります。また、OSのバージョンが古いことにより、機器のバグが修正されていないケースもあります。
対策:
- ネットワーク機器のファームウェアを最新の状態に更新する。
※機器によって、最新のファームウェアは保守サポート対象外のことがあるため、注意が必要です。 - LANケーブルが劣化していないか確認する。
古いネットワーク機器を最新のモデルに置き換える。
原因③ 無線環境の問題
無線環境における電波干渉やチャネル競合が原因で、通信が不安定になることがあります。
また、アクセスポイントの収容キャパシティを超えていることも原因の一つとして考えられます。
対策:
- 周波数帯やチャネルの設計を最適化する。
- アクセスポイントの設置場所を見直す。
- アクセスポイントを追加し、負荷を分散させる。
補足:
対策を実施する際には、管理画面にてアクセスポイントの状態を確認するとともに、ヒートマップで無線の電波状況を可視化すると、問題の特定や最適な無線の設計がしやすくなります。
原因④ 通信制御やセキュリティ機能の影響
ファイアウォールの厳格な設定により、正常な通信がブロックされていることがあります。
対策:
- ネットワーク管理者と相談し、適切なセキュリティポリシーを設定する。
- 一時的にセキュリティ機能を緩和し、通信への影響を確認する。
トラブル発生時のセルフチェック
前章では、ネットワークトラブルの主な原因と対策についてご紹介しましたが、
実際に原因を特定し、解決するには時間と労力がかかります。
そこで本章では、トラブルの早期解決に役立つ簡単なセルフチェック方法についてご紹介します。
PCやスマホなど接続デバイスの再起動
デバイスの一時的な不具合の場合、再起動することで改善されることがあります。
特に、デバイスを長時間使用していると、メモリ不足や過負荷が原因で、不具合が発生するケースがあります。
他のデバイスでも同じ問題が発生しているか確認
ネットワークの問題が特定のデバイスだけで発生しているのか、または複数のデバイスで同様の影響が出ているのかを確認してみましょう。
複数のデバイスで同じ問題が発生している場合:
ネットワーク機器や回線に原因がある可能性が高いため、まずはルータやアクセスポイントの状態を確認してみましょう。
- 機器のLEDランプを確認し、異常がないことを確認する。
- LANケーブルがきちんと差し込まれているかを確認する。
特定のデバイスのみで問題が発生している場合:
デバイスのWi-Fi設定や、ネットワークアダプタの状態を確認してみましょう。
また、IPアドレスやDNSの設定を見直し、各パラメータが正しく設定されているかを確認することも重要です。
※DHCPサーバや、DNSサーバを利用している場合、サーバ側の設定ミスや不具合が影響を及ぼしている可能性も考えられます。
参考:IPアドレス・DNSの設定確認方法 ※Windowsの場合
- 「コントロールパネル」→「ネットワークとインターネット」→「ネットワークと共有センター」へ進み、アクティブなネットワークの表示の接続中のネットワークをクリックして「プロパティ」を開きます。
-
「インターネットプロトコル バージョン4 (TCP/IPv4)」を選択します。
-
IPアドレスの設定確認
DHCPでIPアドレスを自動取得している場合:
「自動的にIPアドレスを取得」が設定されているか確認します。
静的IPアドレスを設定している場合:
以下の点に注意し、正しくアドレスの設定ができているか確認します。- 他のデバイスとIPアドレスが重複していないか
- サブネットマスクが正しく設定されているか
- デフォルトゲートウェイが正しいアドレスを指しているか
-
DNSの設定確認
DNS設定を「自動的に取得」に設定されているかを確認します。
「手動で指定」している場合は、指定しているDNSサーバのアドレスが正しいかを確認します。
-
IPアドレスの設定確認
補足:
DNSサーバの不具合が疑われる場合は、一時的にGoogleの公開DNS(8.8.8.8や8.8.4.4)を使用することで、問題の切り分けが可能です。
ネットワーク診断ツールでの確認
Windowsには、ネットワーク接続の問題を自動的に診断して修復するツールがあります。これを使用することで、設定ミスや接続問題を迅速に特定できる場合があります。
参考:ネットワーク診断ツールの利用方法 ※Windowsの場合
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「状態」から「ネットワークのトラブルシューティング」を選択します。
- ツールが自動的にネットワークの診断を行い、問題を修復するための提案をしてくれます。
有線接続に切り替えて問題が解決するか確認
無線利用時に問題が発生している場合は、有線LANケーブルでの接続を試してみましょう。
有線接続で問題が解消される場合、無線に関する設定や機器そのものに問題がある可能性があります。
また、社内に有線LANを引いていない、有線LANを利用できる場所、人数が限られているなどの場合は、以下を試してみましょう。
- アクセスポイントに近い場所で業務を行う、または障害物を避ける
→Wi-Fiの電波が弱いことで、通信が不安定になっている可能性があるため。 - 無線を利用する時間帯をずらす
→特定のアクセスポイントに沢山のデバイスが接続している場合、キャパシティ不足が原因となっている可能性があるため。
トラブルを未然に防ぐために
ここまで、ネットワークトラブル発生後の対策を中心にご紹介しましたが、トラブルを未然に防ぐためには、日頃からの管理が欠かせません。
トラブルを未然に防ぐために実施すべきポイントをいくつかご紹介します。
定期的なネットワーク診断
定期的に通信速度やネットワーク機器の状態をチェックし、異常がないか確認しましょう。
特に、パフォーマンスの低下が見られる場合は、早めにネットワーク機器の見直しを検討することが重要です。
ネットワーク監視ツールの導入
ネットワーク監視ツールを導入することで、リアルタイムでネットワークの状態を把握できます。
障害の兆候を事前に察知し、迅速な対応が可能となるため、トラブルの影響を最小限に抑えることができます。
最適なネットワーク設計と機器選定
将来的な負荷を考慮し、オフィスの規模や業務形態に適したネットワーク設計と機器の選定を行いましょう。
最適な環境を整えることで、トラブルのリスクを低減することが可能です。
まとめ
本記事では、オフィスで発生するネットワークトラブルについて、主な原因とその対策をご紹介しました。
ネットワークトラブルの原因は多岐にわたり、本記事で取り上げたもの以外にもさまざまな要因が考えられます。
トラブルを放置すると、業務効率を大きく低下してしまう恐れがあるため、定期的なチェックや迅速な対応により、被害を最小限に抑えることが大切です。
オフィスでネットワークトラブルが発生した場合には、ぜひ本記事を参考にしていただけますと幸いです。
また、弊社にはネットワークトラブルの原因調査を行うサービスもありますので、
お困りの方はぜひお気軽にご相談ください。
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引用元
https://asianetco.com/internet-not-connect/#i-3
https://www.grnt.ne.jp/troubleshoot.php?id=209